突然ですが、
大学化学の定期試験でいい点を取りたい!
化学系学科で首席を取りたい!
と思っていませんか?
そんなあなたも、これを見れば大学化学ではどのように勉強すればよいかわかります!
この記事では、筆者が化学科の首席を達成した経験を踏まえて、大学化学の勉強法をご紹介していきます!
前提:大学化学は難しい!
前提として、大学化学は高校化学よりも何倍も難しいです!
これが非常に厄介なんですよね…。
大学化学が難しいポイントとして、例えば、
①そもそも教科書を理解するのが難しい
②化学系科目も多く、かつ範囲も広い
③丸暗記すれば乗り切れるというものは少ない
が挙げられます。
大学の教科書は高校化学の教科書と異なり、平易に書かれていません。
そもそも洋書を翻訳したものが教科書となることが多いので、日本語として理解しにくいものが多いです。
加えて、大学化学では有機化学・無機化学・物理化学・量子化学・高分子化学といったの様々な化学系科目があり、これらを履修する必要があります。
しかも、どの科目も難しい!
また、ただ暗記すればいいわけではないことも難しいと言えます。
これが高校化学との違いの1つですね!
例えば、有機化学について高校化学では出題される化合物が決まっています。
なぜなら、高校化学では『暗記すること』がメインだからです。
しかし、大学化学ではもちろん暗記も大事ですが、それよりも大事なのは『理解すること』です。
逆に理解しなければ、大学化学の試験では太刀打ちできません。
『丸暗記では上手くいかない』
大学化学は、このような点が難しいということを抑えて勉強を進めていきましょう!
1. まずは教科書の理解に徹する
最初に書いたように、大学化学は教科書を理解することがそもそも難しいです。
正直、初見ではどういう意味なのか理解できないということも多くあるでしょう(笑)
教科書を理解するためには、
①他の教科書や参考書を併用する
②授業のノートやプリントを徹底的に活用する
③予習(教科書をざっと読むなど)をしてから、授業に臨む
がポイントです!
①他の教科書や参考書を併用する
授業で使っている教科書を理解するためには、他の教科書や参考書の活用を考えましょう!
例えば、
日本人の筆者が書いている参考書・その分野に特化した参考書
がおすすめです。
例えば、有機化学の命名法が苦手だと感じたら、
『有機化学1000本ノック[命名法編]』
など、特化した参考書を活用するのが良いでしょう!
図書館にはわかりやすい本や自分に合った本が必ずあるはずなので、勉強の併用にぜひ使ってみてください!
②授業のノートやプリントを徹底的に活用する
定期試験(や院試)で点数をとるためには、最も重要と言っても過言ではありません!
なぜなら、基本的に授業で扱われたところがテスト範囲になるからです。
正直、大学化学は範囲が非常に広いので、授業で全てを扱うということはそれほどありません。
内容をかいつまんで教えるということが多いんですよね。
したがって、必ずしも教科書の全てを理解する必要がありません!
よって、授業で配布されたプリントや、授業で作成したノートをメインに勉強していきましょう!
③予習をしてから、授業に臨む
最初に書いたように、一発で大学化学の内容を理解することが難しいです。
したがって、授業の内容をよく理解するためには、予習しておくとよいです!
ただ、予習といってもがっつりやるのは正直面倒かつ大変でしょう(笑)
そこまでやる必要はありませんし、自分もがっつり予習はしていません。
教科書をざっと見ておくだけで十分です!
それだけでも授業の内容が非常に理解しやすくなるので、ぜひやってみてくださいね!
2. 過去問を徹底的に活用する
大学化学に限りませんが、やはり大学で良い成績を取るために欠かせないのが『過去問』です!
過去問ってそんなに重要なの…?
と思うかもしれませんが、正直めちゃくちゃ重要です。
大学化学は最初に書いたように、勉強範囲が非常に広く、様々な内容を勉強しなければなりません。
過去問の良いところは、
『効率よく勉強できるところ』
です!
過去問があると、問題の出題傾向が分かるので勉強する範囲をかなり絞ることが出来るんですよね!
それによって、もし過去問がないような科目や毎年出題傾向が違うような科目に時間を割くことが出来ます。
多く勉強時間が必要に時間を割き、そんな必要がない科目は軽く勉強するというように、メリハリをつけて勉強しましょう!
過去問を得るには、サークルに入ったり、過去問を持っている同学年の生徒からもらう必要がありますが、過去問をできる限りゲットしてください!
大学化学の科目別勉強法
大学化学のメインとなる5科目の勉強法をまとめると、以下のようになります!
有機化学…指定の教科書をやりこむ
無機化学…授業の配布物をメインに、教科書を補足的に利用
物理化学…他の教科書も併用し、問題演習は『アトキンス物理化学』で
量子化学…配布物や過去問をメインに。履修しないことも視野に入れる
高分子化学…有機化学の知識を活用しながら暗記・理解し、演習書を併用
詳細について、以下で説明していきます!
有機化学
有機化学は個人的には勉強に最も時間がかかる科目です。
この科目で最も重要なのは、1冊の教科書を何度もやりこむことです。
有機化学は、他の科目と比べると比較的どの教科書もわかりやすいです。
『ウォーレン有機化学』のような、有機化学の教科書の中でも難しい教科書がありますが、基本的にはどの教科書も理解しやすいように書かれています。
したがって、有機化学ではいろいろな教科書に目移りせずに、教科書に指定されている本を何度もやりこむのが最適解です!
加えて、もっと勉強したいところ(命名法など)があれば、補足的にその分野に特化した参考書をやりこむのが良いでしょう。
ぜひ、今の教科書を何度も読み込んで問題演習を繰り返してみてください!
無機化学
無機化学の教科書は、多くの大学で『シュライバー・アトキンス』という教科書が採用されています。
教科書がいくつかありますが、カラーでかつ何度も改編されていることも考慮するとこの教科書が最もわかりやすいでしょう!
したがって、ほとんどの大学の院試でも使えるところも魅力的です。
ただし、理解しやすい教科書かどうかと問われると微妙なところですが…。
無機化学は教科書の内容が非常に広範囲なので、授業で扱われるところは限定的なことも多いです。
そこで、無機化学は授業の内容や配布物をメインにして、教科書を補足的に利用するというのが一番効率的な勉強と言えるでしょう!
物理化学
物理化学の教科書でよく使われているのは、『アトキンス物理化学』です。
無機化学と同様に、この教科書が多数の大学で採用されています。
しかし、この教科書って実は結構理解しにくいんですよね。
地頭が相当よくないと、一回読んで一発で理解できるということはそれほどありません。
個人的に、物理化学は他の教科書も併用してみることをおすすめします!
よく利用していた教科書としては、
『マッカーリ・サイモン物理化学』
です!
この他にも物理化学はいくつか教科書が出版されているので、ぜひ図書館で他の参考書を併用して、よく分からない分野の理解に徹するのが良いでしょう。
また、物理化学は演習が重要です!
『アトキンス物理化学』は演習問題が豊富というところが魅力といえます。
可能であれば、解答(洋書)を購入して、勉強すると良い点を目指すことが出来るはずです!
量子化学
量子化学は、大学化学の中でも屈指の難しさを誇る科目です。
計算式や理解が難しい理論が多数出てくるのがこの科目。
実際に、筆者も結構苦労しました…。
大学によっても採用されている教科書が異なると思いますが、基本的には授業の内容を理解することに徹するのが大事です。
自学自習は正直結構ハードです。
教科書を読んでも難しかったり、式が沢山出てきて勉強のやる気が削がれることも多いんですよね。
とにかく授業の内容を理解することに徹し、可能ならば過去問を活用して乗り切りましょう!
必修ではないことも多いので、履修しないという選択肢もありだと思います。
高分子化学
高分子化学は、高分子合成と高分子物性に大きく分けられます。
高校化学では軽く扱われていましたが、大学化学では非常に重要です。
なぜなら、日常生活にあふれているのは高分子であり、研究室に入ると高分子を研究することも多いからです。
高分子合成は有機化学を基に成り立っているので、まずは有機化学をしっかり勉強しておきましょう!
ただし、立体化学や命名法等、有機化学と異なるところも多いので注意が必要です。
加えて、高分子物性も非常に複雑な科目と言えます。
高分子はその名の通り、多数の分子から構成されるので一概にその物性を評価することは難しく、平均を取ったりすることで物性を評価するからです。
なので、どうしても計算式が複雑になります。
高分子化学の教科書は、高分子学会の『基礎高分子科学』は知識が網羅されていておすすめです。
演習問題は『基礎高分子科学 演習編』に掲載されているので、これも併用しておくとより良い点を目指せます!
最後に
いかがでしたか?
今回は、大学化学の勉強法について解説してきました。
大学化学は高校化学と比較して、難易度が格段に上がります。
最初に書いたように、大学化学では『理解すること』が非常に重要です。
この記事に書いた勉強法を参考にして、理解しながら優れた成績を目指しましょう!
ぜひ、参考にしてみてくださいね!
コメント